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成功する店舗デザインは効率的な動線設計がポイント

01店のデザインを決めるコンセプト


店の工事は店のデザインにより行われます。
デザインはコンセプトを明確化することから始まります。
だれもが目標にする売り上げの向上は、お客にとっての目標ではありません。
お客を売り上げの対象であるターゲットと見る限り、店はお客から見放されます。
お客の店に入る前の要望を、完全に実現するだけでは商売は成り立ちません。
お客が店内に入り触発され、お客が得をする行動につなげることがターゲットになります。
すなわち、店舗をつくる場合は、お客を見下さず、お客にふり回されない明確なコンセプトが必要です。
コンセプトは押し付けではなく、お客に対するメッセージであり、こんなに楽しい物や事があることを知ってもらうためのものです。
商品の配置やレイアウト、それに伴う動線は、コンセプトから導き出されます。
店主から客に向かっての明確なメッセージがコンセプトとなり、店舗工事を通して形となります。
入り口が入りやすくなければお客は入りませんし、居心地が良くなければ二度と来ません。
どこに目的の商品が置いてあるのかが雰囲気でわからなければ、客足は遠のきます。

02コンセプトから導き出される店の動線


店の動線に、これという正解はありません。
教科書どおりのレイアウトや通路の取り方では、お客は楽しさを感じません。
店の動線を決めるのは、お客に対するメッセージ、すなわちコンセプトです。
店主からお客に向けてのメッセージを具体化するのが、実際の工事です。
お客は理屈で買い物をするのではなく、店の雰囲気から店主のコンセプトを敏感に感じ取ります。
お客を馬鹿にしていると、お客から見放されます。
お客は教科書のとおりにつくられた店に魅力を感じません。
敏感に感じ取るのは、店主の思いだけです。
コンセプトがなく、店主に特別な思いのない店は、どんなに商品が良くても、どんなに美味しい料理を出しても、お客を引き寄せることは出来ません。
店にとって、コンセプトはそれほど大切なものなのです。
大きな企業の一店舗であっても、フランチャイズの店であっても、あるいは個人商店であっても、店主が一人なら思いは一つです。
店主の思いがどんなものであるかは、店のデザインに明確に現れます。
店主は自らの頭でコンセプトを考える必要があります。

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