売上げに直結する照明計画は店舗デザインの要
01物品販売店の場合
物品販売店の場合は、店舗内の商品が均一に見えるように全般照明が採用されることが多いものです。
特定の商品に光を当てる場合は、スポットライトを1灯ごとに配備するよりも、レール状の配線ダクトを利用するほうが、集中して当てたり間隔を空けたりなど光源の位置を調整できるので効率的です。
局所的に光を当てる場合は白熱球が使われることが多く、ここで使われるスポットライトには集中させる集光型と拡散させる散光型という2種類があります。
スポットライトは、表面から熱が出て商品に悪影響を与えることがあるので、その距離には十分注意する必要があります。
ステージにおける商品展示で、両方向からライトを当てる場合は、光源が来場者の目に入らないように注意し、反射光を防止する工夫が必要になることがあります。
スポットライトでは、レフレクターと呼ばれる角度や方向調整できるものもあります。
天井面に蛍光灯を取り付ける場合は、窪みの部分に設置して角度調整を行う場合があり、部分的な照明では調光器が使われることもあります。
02飲食店の場合
飲食店の店舗等の照明は、店舗の雰囲気づくりのために器具をデザインや照度で選ぶ場合が多くなります。
そのため、コードペンダントやチェーンペンダント、パイプペンダントなどを吊り下げる照明も多く見られます。
天井の周囲や中央部に段差を設け、そこにシャンデリアを吊したり間接ライトを配置したり、壁の上部にブラケットを設置することもあります。
飲食店用の照明器具は、和食や中華、洋食などに合わせて、それに合う種類のものを取り付けることがよく行われています。
飲食関係の店は明るい雰囲気が望ましいとされていますが、調理品が変色して見えることがないよう、蛍光灯の場合はその色温度にも配慮する必要があります。
蛍光灯は、昔からよく使われてきましたが、省エネ面から見た場合はLEDライトを使用するほうが節電にも結び付き、保守管理が不要であるなど多くのメリットもあります。
調光器を活用し、時間帯によって雰囲気作りに配慮するということも大切ですが、同時にそれは電力使用量の節減にも結び付きます。